◇夢幻~ゆめ~◇
『映画、かなり感動したよなぁ?』
『うん。私、感動して泣いてたよ。』
映画が将義との
思い出と重なってしまって、
またうるうるしてしまった。
『どうした…?
もしかして、泣いてんの?』
『大丈夫。泣いてないよ?』
『…泣いてんじゃん。』
すると、何か暖かいものに包まれた。
『泣きたいときは気が済むまで泣け。
俺の胸かすからさ。
そしたら、気持ちもスッキリするだろ?』
そういってもっと優しく抱きしめてくれた。