◇夢幻~ゆめ~◇
『ちょっとこっち来い。』
『???』
恵が帰って来るのを待ってた私は
誰かに手をつかまれている…。
暗くて顔が見えない。
『え?ヤダ。離してよ~。』
『いいから来いって。』
でも、この声聞き覚えがある。
とても懐かしいような…。
『もしかして、将義??』
『やっと、気が付いた??
気づくの遅いし。』
『でも…。なんで?』
すると立ち止まって
こっちに向き直った。
『花火大会ならみるくに
会えるんじゃないかと思って…
俺、あれからいろいろ考えたんだけどさ、
やっぱりみるくのこと大好き。』
いつしか人気のないところまできていた。
そして、なぜか将義に抱きしめられている。
『みるくに逢いたかった。』
『…。』