◇夢幻~ゆめ~◇


『みるくは笑顔が一番可愛いんだぞ♪
それに、俺、恵じゃねぇし。』


『え?』


『よく、覚えとけ!
 俺は、啓。恵は俺の兄貴。
てか、お前がみるくの何か知らねぇけど、
これからは、
 ぜってぇみるくは俺が守るから。
じゃぁな。
ほら、行くぞみるく。』


そういって、
私をお姫さま抱っこして走り出した。


『ねぇ、どうして…?』


『ん?俺、ダンスしてたら、
 みるくが知らねぇ奴と走っていくのみえたから…
ダンス途中で抜け出してきた。』


『そうなんだ。
 ありがとう。心配してくれて。』


『で、さっきの奴誰??』
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