◇夢幻~ゆめ~◇
『あ~。私の元彼なんだよね…。』
『え? そうだったのか。』
『うん。』
『そっか…。あのさ、
花火始まるまで少し時間あるし、
屋台見てみる??』
『うん。そろそろ、降ろしてくれる?
恥ずかしいよ…。』
『ごめん…。』
『大丈夫。』
私たぶん顔赤いよ…。
周りは最初よりも人がたくさんいた。
『金魚すくいする??』
『やりた~い。』
『じゃぁ、
どっちが多くすくえるか競争な(笑)』
二人とも頑張ってすくったけど、
結果は私が3匹。啓が1匹…。
『俺、1匹かよ…(泣;)。
じゃぁ、俺なんかおごるから。何食べたい?』
『クレープ! のイチゴ。』
『了解♪』
あまりにも人が多くて、
迷子になりそうだったから、
啓の袖をつかんで歩いた。
啓はちょっとびっくりした顔をしたけど、
ニコッと笑顔をみせた。
そして、周りの提灯の
灯りが消えたかと思うと、
曲が流れだし夜空には綺麗な花火が咲いた。
立ち止まって、
私たちは空を見上げてる。
『綺麗だねぇ♪』
私たちの手はしっかりと繋がれている。
『みるく、もう一度だけ言うよ?
俺は、みるくが大好きだ。
だから、俺と付き合ってくんね?』
『わたしも…。啓のこと大好きだよ♪』
『マジで??』
『うん。これからもよろしくお願いします。』
こうして、私たちは付き合うことになった。
幸せな日々が続くといいなぁ。
END