私の部屋の隅の宝石
リビングへ向かうとそこにはまだ温かいご飯がある。
私の家は共働きで、2人とも帰ってくるのが7時半過ぎになってしまう。
それが小学生の頃は耐えられなく学校から帰ってきてから親が帰ってくまで泣いていたのを覚えている。
まぁ、それは過去の話。今は毎日がお留守番だ。
お母さんが用意してくれたであろう朝食を食べながらニュースを見る。私の好きなコーヒーもかかさずに。
お母さんが飲んでいるコーヒーに興味を持った私はねだって飲ませてもらった。
私の好きな甘くて苦い味だった。