私の部屋の隅の宝石

朝食を食べ終わった私は毎日することがある。


それは私の部屋にある宝石を磨くことだ。


宝石といっても本物は2、3個しかない。

しかも2、3センチくらいのだ。


だけど、偽物だって綺麗だし、磨けば本物のように美しくなる。


そんな、宝石が好きだ。


今日もいつも通り丁寧に一つずつ磨いていると偽物だと思われる宝石が輝いた。



「あ、あれ?輝いている…」



いつもは日や火に照らさないと輝かない偽物の宝石が本物のように…いや、本物以上に輝いている。


何でだろう…と思っていると黄色だった宝石が、一瞬で真珠のような綺麗な丸いものへ変わった。
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop