私の部屋の隅の宝石
「ねぇねぇ!桜蘭ちゃん!一緒に宝石磨かない?」
「え?いいの?私上手に出来ないよ?」
「そんなことないよ!だってこの子、ただのプラスチックだったのに今は本物の宝石みたいに輝いてる」
こんな事は滅多にないと付け足して私の方を向く
そんなこと言われたってもし傷つけたりしたら責任を負うことは無理だ。
親に迷惑がかかってしまうし親でも払えないかもしれない。
「じゃあさ、1個だけ、1個だけ一緒にやろ?」
宝夏くんは目をキラキラにしながらお願いのポーズをして私の方を見る。
海宝は呆れた顔で私に“やってやれ”というオーラを出している。