独占したい、甘々に。【完】
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♡Again

季節は8月上旬。





私、雨宮紗雪(Amamiya Sayuki)は夏休みにも関わらず、2年3組の自分の教室へとやってきていた。





外はジリジリと汗ばむ気温に、クラクラするような太陽の陽射しが照り付ける。





胸下まである栗色のふわふわとした髪が、汗で首筋に張り付く。





こんな日はお家で、クーラーの効いた部屋で涼んでいるのが一番いいのに。





「まさか、大事な宿題を学校に忘れるなんて…」





大きなため息混じりにそう呟いた。





ほんと、私のアホ!

もっと早くに気がつけばよかった。





そしたらこんな暑い日に学校来なくて済んだのに。





…でも、ギリギリで気づけたのは不幸中の幸いだったかな。
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