独占したい、甘々に。【完】
「な、那津くん?」





恐る恐る口を開く。





いくらなんでもちょっと近すぎて恥ずかしい…





離れようにも体をしっかり掴まれているため動けなかった。





「さっきのことだけど」


「う、うん?」





那津くんは真剣な面持ちで居たかと思うと、次の瞬間フッと笑みを零し言った。





「俺、引き下がるつもりないし、日向くんはいいライバルになりそうだ」





「え?」





そう言って那津くんは私から離れたのだった。





ど、どういう意味?





何のことだかさっぱり分からないでいる私に那津くんは再び口を開いた。
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