独占したい、甘々に。【完】
「帰ろっか」





私たちは2人で学校を出ると、その肌寒さに身震いさせた。





「う~何か急に寒くなったよね」


「風邪ひくなよ?」





私は腕を摩りつつ、首をコクンと縦に振った。





「悠乃も風邪ひかないでね」





昔、体の弱かった悠乃はよく風邪をひいていた。





風邪をひくたびに私がお母さんと一緒に悠乃のお見舞いに行ってたもんね。





あの頃の悠乃は本当に可愛かったなっ


鼻を真っ赤にさせて、体をぷるぷるさせてもん。





なんて昔の悠乃を思い出して、1人で懐かしんでいた。
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