独占したい、甘々に。【完】
すると校門の柱に、他校の制服を着た女の子の姿が見えた。





他校の女の子だっ


あんなところで何してるんだろう?





そんな呑気なことを考えていると、急に女の子が私たちのほうへ振り返った。





そして私たちを見るや否や、急にこちらへ向かって走り出したのだった。





えっ、なに…!?


なんか、こっちに来てるような…





驚いているのも束の間。





女の子は私の隣に立つ人物へ、思いっきり抱き着いたのであった。





「久しぶりっ!悠乃くん!」





女の子は嬉しそうに笑みを零し、声を弾ませた。





「悠乃の知り合い…?」





そして悠乃は、勢いが強すぎて危うく倒れそうになるのを堪えていた。
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