独占したい、甘々に。【完】
女の子ははしゃいだ様子で、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。





私はそんな様子をぽかーんと見ていた。





この騒ぎに周りの生徒たちも集まりだし、注目の的となってしまっていた。





「…ったく、急にぶつかるなよ星香」


「えへへ!だって悠乃くんに会いたかったんだもん」





悠乃に星香と呼ばれた女の子は、ようやく落ち着き悠乃から離れた。


悠乃はそんな彼女を満更でもない表情を浮かべていた。





ゆるくパーマのかかったこげ茶色の髪。


少し垂れたような大きな瞳が印象的。





そして、すごく可愛い。





いつまでもハテナマークを浮かべたままの私に気づいた悠乃が口を開く。





「こいつ、俺の中学の時のクラスメイトだよ」





「…クラスメイト?」
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