独占したい、甘々に。【完】
と、急に焦った様子で悠乃が言葉を遮った。




すると鶴見さんはそんな悠乃の様子で何か察したのか、口元に弧を描いた。





そんな2人に対し私は状況を飲み込めないでいた。





「なるほどね!そーゆーことだったんだ悠乃くん♪」





「星香…余計なことは何も言わなくていいから」





悠乃は大きなため息をつくと、話題を逸らすかのように続けて口を開いた。





「それより、どうして星香がここに?」





「そりゃ、悠乃くんに会いに来たに決まってるじゃん♪」





そう言って鶴見さんは悠乃の腕にギュッと抱き着いたのだった。





その途端、周りにいた女子生徒の悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。
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