独占したい、甘々に。【完】
そして何故かチクりとした痛みを胸に感じた。





なんだろう、これ…もやもやする。





2人が楽しそうに話しているのを見ると、何にも表現できない感情に襲われた。





「私、悠乃くんに話したいこといっぱいあるからさっ、これからお茶しに行こうよ」





鶴見さんは可愛らしい笑顔を浮かべ、悠乃のことをジッと見つめていた。





「あー…でも」





悠乃はチラッと心配そうな顔を私に向け、視線が交わった。





「…私のことなら全然気にしないで!せっかくだし、話してきなよ悠乃!」





私は出来るだけ精一杯の作り笑いを浮かべそう答えた。
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