独占したい、甘々に。【完】
せっかく中学の友達が来てくれてるんだから、私に気なんて遣わなくていいのにっ





それに2人とも仲が良さそうだし…


私がいないほうが気兼ねなく喋れるよねっ





悠乃はそんな私を見て、一瞬考えた素振りをみせる。





「…じゃあ、ごめん紗雪。また明日な」


「うん、またねっ悠乃」





私は鶴見さんに軽く会釈をし、2人の元を足早に去ったのだった。





そしてその帰り道、私は1人家へと歩いていた。





さっきの光景が何でか分かんないけど、頭から離れない。





悠乃すごく楽しそうだったな。


…それに、嬉しそうだったし。





鶴見さん、前の学校で悠乃とどういう関係だったんだろう…


本当に、ただのクラスメイトなのかな。





「…って、そんなの私には関係ないよねっ」





私ってば何変なこと考えちゃってるんだろうっ


もうっ、私には関係のないことなのに…
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