独占したい、甘々に。【完】
そしてその日の放課後、私は重い手つきで帰る準備をしていた。





…1日があっという間だった。


もう、帰る時間なんだ。





するとそんな私を心配して、ちーちゃんがやってきた。





「さゆ~?すっごくどす黒いオーラ放ってるけど…何かあった?」


「ちーちゃん…!」


「うわっ、どうしたさゆ!?」





私はたまらずちーちゃんに抱き着いていた。





そして鶴見さんのことや、胸がもやもやするなど全て話した。





ちーちゃんは優しく私の頭を撫で、受け止めてくれていた。





「そんなことがあったんだね…」





ちーちゃんに話を聞いてもらって少しだけ気持ちが落ち着いた。





「あ、噂をしていれば」





そう言う視線の先を追うと、校門で鶴見さんといる悠乃の姿が目に入った。
< 185 / 265 >

この作品をシェア

pagetop