独占したい、甘々に。【完】

「だから、私に悠乃くんちょうだいよ。悠乃くんのことが大好きだから、悠乃くんの隣にずっとずっといたいの」





鶴見さんの言葉はズブリと私の胸へと刺さった。





鶴見さんの思いを痛いくらい感じる。


本当に悠乃のことが好きなんだと、顔を見れば分かる。





…こんなにも悠乃のことを思ってくれる人がいてよかったね。


悠乃は幸せものだなぁ…





「鶴見さん、私…」





しかし、それ以上言葉が出なかった。





「応援する」って、ただそう伝えたいのに声が出ない。





どうして、どうして…


なんで声、出ないの…？





今まで以上に胸は痛み、悠乃の笑顔が脳裏を過る。





なんでこんな時に、悠乃のこと思い出してるの…っ





「…私は別に雨宮さんに許可をもらいにきたわけじゃないから」