独占したい、甘々に。【完】
「とりあえず、仲直りってことでいいな?」


「うんっ!喧嘩はしてないけどね?」





ただこうして一緒に笑いあえることが、こんなに嬉しいことだったなんて気がつかなかった。





当たり前なことってずっと思ってた。





もっと、悠乃のこと大切にしたい…そう思ったのだ。





私たちは久しぶりに楽しく一緒に学校まで向かった。





「そうだ、今日の放課後さ映画観に行かない?」


「いいねっ行きたいっ」





悠乃からのお誘いに自然と口元が綻ぶ。





悠乃と一緒にお出掛けするのってすっごく久しぶりな気がするっ


それに仲直りしたあとだから、いつもより数倍嬉しさが増す。





「じゃ、観たい映画決めとけよっ」


「うん、またね」





私たちは教室の前で別れると、それぞれのクラスへと入って行った。
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