独占したい、甘々に。【完】
「どうした星香?」


「ねえねえ、これから2人でどこか遊びに行かない?」





2人で、という言葉をわざと強調されたような気がした。





鶴見さんは私のことなど気づいていないといった様子で、悠乃だけを見つめていた。





「あーごめん。今日はこれから紗雪と遊ぶ予定だから」





そう言うと、鶴見さんは悠乃の隣でジッとしている私へようやく視線を向けた。





その目はとても冷ややかなもので、肩を震わせた。





ど、どうしようっ…


私も何か言ったほうがいいのかな。





「あの、えっと」


「ねえ雨宮さん!私も一緒に遊んでいいっ?」


「へ?」





途端に鶴見さんはパッと笑顔に変わり、そんなことを言っていた。





鶴見さんと、悠乃と3人で遊ぶってこと?





私が驚いて目をパチパチとさせていると悠乃が口を開いた。
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