独占したい、甘々に。【完】
「それじゃ、早速レッツゴー!」





「あっ、おい星香!」





掛け声と共に、鶴見さんは悠乃の手をギュッと握ったのだった。





ズキンッ





それを見た途端、胸の奥で痛みを感じた。





悠乃と鶴見さんが仲良くしているのを見ると、どうしてこんなにも悲しい気持ちになるんだろう。


どうしてこんなに辛いのだろう。





「ほらほらっ雨宮さん何してるの?置いてっちゃうよ」


「あっ、うんっ…」





ううん、気にしない!大丈夫!


きっと私の気のせいだよっ





胸の痛みを忘れ去るように首を左右に振り、前を歩く2人を追いかけたのだった。
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