独占したい、甘々に。【完】
「ちょ、星香。手離せ」


「あははっ悠乃くんってば照れちゃった?」


「んなわけあるか」





ケラケラと笑う鶴見さんに呆れた視線を送る悠乃。


そしてようやく鶴見さんは握っていた手を離した。





私はそんな2人のやり取りを後ろから見ていた。





やっぱり私、すっごく場違いなような…





せっかく鶴見さんは悠乃といられて嬉しそうだし、なんやかんやで悠乃も楽しいそう。





…やっぱり2人は仲がいいんだ。





「ねえねえ私、あそこのパンケーキ食べたかったの!」





鶴見さんは目をキラキラと輝かせ、悠乃の肩をポンポンと叩く。


何気ないボディータッチでさえ、あまり見たくなかった。





「雨宮さんもパンケーキ好き?」


「う、うん。私も好きだよ」


「よしっじゃあ食べに行こ!」





そして私たちは鶴見さんに連れられパンケーキ屋へと足を運んだ。
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