独占したい、甘々に。【完】
それに…





紗雪の言った言葉が胸に強く響いていた。





俺のこともっと知りたいって、一番の理解者だからって。





あんなに紗雪が感情を表に出すのを初めてみた。





それに、紗雪の言葉がとてつもないくらい嬉しかった。





「…俺だって紗雪のこと知りたいのに」





ポツリと呟かれた声は誰の耳に入ることもなかった。





先ほどみた光景が頭の中を過って離れない。





どうして紗雪と杉浦が一緒にいるんだ…どうして。





俺以外の男に、あんなに楽しそうな笑顔みせて…





正直嫉妬して頭がどうにかなりそうだった。
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