独占したい、甘々に。【完】
紗雪を誰にも渡したくない。





俺だけのものにしたい。





紗雪と会うたびにそんな思いが募るばかりだ。





「…これからどうしようかな」





正直今、紗雪と会っても上手く話せる自信がない。





…こうみえて俺のハートは繊細なんだよ。





今日は大人しく帰ろう、そんなことを思った時だった。





「悠乃くんっ!」





後ろから声を掛けられ振り返ると、息を切らせた様子の星香がいた。





「星香?」
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