独占したい、甘々に。【完】
「悠乃くん走るの速いよ~っ」





星香は手を膝に付き、乱れた息を整えていた。





「置き去りにしたことは謝る…ごめん」





「…雨宮さん見つかった?」





その言葉に俺は一瞬戸惑いをみせた。





「あー…」





言葉を詰まらせる俺を見て星香は何か察したようだった。





「私でよければ話聞くよ?」





星香の優しい声に、胸がグッと締め付けられる感じを覚えた。





俺は耐えられず、先ほど見た光景のことを星香に話していた。
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