独占したい、甘々に。【完】
俺は、紗雪じゃないとだめなんだ。





こんな時なのに、紗雪のことが頭を過るし、今すぐ会って抱きしめたい。





笑った顔や怒った顔。


泣いた顔や喜んでる顔。


どんな紗雪も全部愛おしいって思える。





これから先もずっと隣にいてほしいって思うのは紗雪だけなんだ。





「出会った日から今日まで、悠乃くんのこと一度も忘れたことない。ずっとずっと思ってた」





「星香…」





「悠乃くんのことが好きっ…大好きなのっ!」





その時星香は堪えていた大粒の涙を零した。





そして俺へと抱き着いていた。





肩を震わせ俺の胸の中で泣いていた。
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