独占したい、甘々に。【完】
「待って紗雪!」





俺は星香を離し、紗雪の後を追いかけようとした。





「行かないでよ!悠乃くんっ!」





しかし腕を掴まれ星香に止められる。





「追いかけちゃだめだよ…」


「星香…腕を離して…」





今、紗雪を追いかけないでどうするんだ…っ





「悠乃くん忘れたのっ!?雨宮さんは、杉浦って人と…。雨宮さんのことを思うなら、悠乃くんが堪えないとっ…!」





…確かにそうだ。





今俺が追いかけたところで、紗雪はもう杉浦と…





紗雪のことを思うなら俺は身を引くべきなのかもしれない。
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