独占したい、甘々に。【完】
私はため息を零した。





私がもう少し早く自分の気持ちに気づいていたら何か変わったのかな。





そうしたらこんな辛い思いしなくて済んだのかな。





…そんなこと考えても仕方ないよね。





私は重い足取りで再び歩き出そうとした。





「見つけたっ」





そんな聞き慣れた声が聞こえ、顔を上げた先には悠乃が立っていた。





「えっ…どうして…」





驚きの声が漏れ、反射的に一歩後ろへと下がってしまう。
< 251 / 265 >

この作品をシェア

pagetop