独占したい、甘々に。【完】
「まだ寝ぼけてるの?」





そう言って私の頬をムニッと掴んだのだ。





「………えっ!?」





頬を掴まれた瞬間、寝ぼけていた脳は目を覚まし、状況を理解した。





私は瞬時に席から立ち上がり距離を取ると、驚いた表情で男の子を見た。





えっ、この男の子誰っ!?





こ、これ、どういう状況ですか…?





確か私…ここでちょっと休憩してて…


それで、起きたら彼がいて…





瞬きを繰り返す私とは対照的に、男の子は楽しそうに笑みを零していた。
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