独占したい、甘々に。【完】

…ダメだ。


朝から色んな事がありすぎて思い出せない。





そもそも悠乃が私を混乱させるようなことするからいけないじゃんっ





…それに、さっきちーちゃんにも言われたけど、女の子たちが騒いでたって…





変な勘違いされてないといいんだけど。





あ、でももしかしたら悠乃が私のこと幼馴染ってちゃんと紹介してくれてるかもしれないっ


うー、でも、悠乃の幼馴染ってことがバレたら変に目立ちそうな気もする…





先行きに不安を感じ、ため息を零した。





もう少し悠乃が落ち着いてくれたらね…？





髪にキスをされた光景がふと頭を過る。





っ…！


なしなし！あれはなしだよ！





あんなことされたら誰でもびっくりしてドキドキしちゃうよっ…






頭をぐるぐるさせていると、先生が教室へと入って来た。





「それでは、ホームルームを始めます」