*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
反射的に顔を背け体を反転させる。
(い、いま、目が合った!?)
どうしてだか背けてしまった顔と体。
(やっぱり私のこと気付かれちゃった!?)
さっきと違って間違いなく修平さんは私を見ていた。しっかりと交差した視線がその証拠。
(なんでそらしちゃったの、私!?……ていうか、黙って来たこと怒るられちゃう!?)
半ばパニックの私は、とにかくこの場から離れようと足を一歩踏み出した。
「ぅわっ!」
焦るあまりちゃんと前を見ていなかったせいで、すぐ近くにいた男性とぶつかりそうになる。
とっさに避けようとして体を反らせた。
(危なかったっ~!)
すんでのところでよけることが出来た、と胸を撫で下ろそうとした次の瞬間。
ドンッ
背中に大きな衝撃を感じた。