*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「私、修ちゃんのお嫁さんになれるだけで幸せ。会社のこととかは正直よく分からなくて、修ちゃんや遥香さんに任せっぱなしで申し訳ないくらい。でも私で決められることは決めさせて貰ってるし、今のところ全然不満何てないの。むしろこんなに楽ちんでいいのかな、って。」
式は神社での本格的な神前式が良いという私の希望は聞いてもらったし、披露宴で着るドレスは今度父と母と選びに行くことになっている。
披露宴の招待客はTAKI建設の関係や瀧沢家が古くからの付き合いのある方々も大勢来るらしい。
正直言ってそういうパーティの準備を取り仕切るのは今の私にはまだ無理。けれど細々した難しいことは、秘書である遥香さんが間に入って手伝ってくれるということなので、なんとか頑張れそうだ。
伏せていた顔を上げ、彼を見上げる。
そこにあるのは、いつも変わらず優しい瞳。
いつだって修ちゃんは私にストレートな言葉をくれる修ちゃん。
私はその言葉を貰うたびに、彼の愛を感じて幸せな気持ちになる。
私だって彼に感じて欲しい。ーーー私の気持ちを。愛される幸せを。