*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
修平さんは並んでいる書架の間に窓を背に立っていて、歩いて近づく私にはまだ気付いてなくて、視線は片手に持った本へと落とされている。
その姿がひどく眩しくて、私の目は彼にくぎ付けになっているのに、足は彼の視界までもう少しのところで足を止めてしまった。
背が高い彼は姿勢がとても良い。
立っているだけで様になるのに、書架の向こうにある窓からの光が、彼を後ろから照らしていて、キラキラと眩しい。
(ほんとに、王子様みたい…)
こんなに素敵な男性が自分の恋人だなんて、いまだに信じられないと、こういう時にふと思ってしまう。
「杏奈。お疲れ様。」
私に気付いた修平さんは、にこやかに微笑みながら手に持っている本を閉じて書架に戻す。
それから立ち止まったままの私のところまでやってきた。
私は目の前に立つ彼を見上げて、冷静を装う。
「修平さん、来てたの?」
「うん。時間があったからアンジュの散歩がてら来たんだ。図書館のイベントも気になったしね。」
図書館は誰でも利用できる施設だから、彼が今ここにいること自体、全然可笑しいことではないのだけれど、前以て「図書館に来る」と聞いてなかった私は、大いに動揺してしまった。
「イベントお疲れ様。読み聞かせ、大盛況だったね。」
「見てたの!?」
「うん。人が多かったから後ろの方からだけどね。」
「全然気付かなかった…」
「それだけ仕事に集中してたんでしょ?」
そんなに前から来ていた修平さんに、全然気付かなかったことにちょっとショックを受けた私を、彼は優しい瞳でそう言って頭をそっと撫でてくれる。
その姿がひどく眩しくて、私の目は彼にくぎ付けになっているのに、足は彼の視界までもう少しのところで足を止めてしまった。
背が高い彼は姿勢がとても良い。
立っているだけで様になるのに、書架の向こうにある窓からの光が、彼を後ろから照らしていて、キラキラと眩しい。
(ほんとに、王子様みたい…)
こんなに素敵な男性が自分の恋人だなんて、いまだに信じられないと、こういう時にふと思ってしまう。
「杏奈。お疲れ様。」
私に気付いた修平さんは、にこやかに微笑みながら手に持っている本を閉じて書架に戻す。
それから立ち止まったままの私のところまでやってきた。
私は目の前に立つ彼を見上げて、冷静を装う。
「修平さん、来てたの?」
「うん。時間があったからアンジュの散歩がてら来たんだ。図書館のイベントも気になったしね。」
図書館は誰でも利用できる施設だから、彼が今ここにいること自体、全然可笑しいことではないのだけれど、前以て「図書館に来る」と聞いてなかった私は、大いに動揺してしまった。
「イベントお疲れ様。読み聞かせ、大盛況だったね。」
「見てたの!?」
「うん。人が多かったから後ろの方からだけどね。」
「全然気付かなかった…」
「それだけ仕事に集中してたんでしょ?」
そんなに前から来ていた修平さんに、全然気付かなかったことにちょっとショックを受けた私を、彼は優しい瞳でそう言って頭をそっと撫でてくれる。