ずっと君といたい。
第1章 出逢い
新たな出逢い
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私は恋をしたことが無い
いつも街中を歩いていると通り過ぎる
仲がいい恋人を見て羨ましく思っちゃう。
でも今日からは 高校生になって
新しい友達に新しい先生に新しい校舎
いい人にも出逢えたらいいな なんて思う
「は…ず… 瑞葉!」
「…」
「ちょっと…瑞葉!」
「えっ…?」
「どうした?ボーッとしちゃって」
「あ…紗彩…ごめんね 考え事してた…」
瑞葉を心配していたのは親友の 足立紗彩
身長高くて綺麗な顔をしているいわゆる美人。
申し訳ないと思い眉を下げて小声で謝る瑞葉
「何かあったんだと思った」
「大丈夫だよ ちょっと考え事してただけだから」
「そっか…入学式終わったし教室に行こうか」
「うん!」
2人は、体育館から出て教室まで歩いている途中で
ひとりの男の人にぶつかり瑞葉は転けた。
「いたたっ」
「大丈夫!?瑞葉!」
「えへへ…大丈夫だよ転けただけだから」
転けた拍子に瑞葉は、尻もちをついて
眉を下ろして心配かけない様にと笑って誤魔化した。
「瑞葉…ちょっとあんたね!」
「…おい」
紗彩が瑞葉とぶつかった男に怒ろうとした途端
違う男の人がぶつかった男に話しかけた。
「お、どうした春希」
「…今お前がぶつかった女尻もちついてんぞ謝っとけ」
「え!?俺今ぶつかったの!?ごめんね!」
違う男とぶつかった男は、どうやら友達みたいで
丁寧に伝えてくれてぶつかった男は、どうやら
ぶつかった事が分かっていない様子で尻もちついた
瑞葉を見て慌てて謝り瑞葉を立たせた。
「あ、大丈夫…です…」
「本当にごめんね!全然気づかなくて!」
「怪我でもしたらどうするの?」
「本当にすいま……!?」
紗彩が怒るとぶつかった男は謝りながら顔を上げると
口を閉じ、目を見開き、何かを言いたげな顔をした。
「瑞葉の身体に少しでも傷作ってみなさい許さないわ」
「…やっべえ…」
紗彩が真剣に怒っているのにも関わらず顔を赤く染め
少し固まり、ボソッと呟いた。
「傷なんかできたら殺してやるからね?分かった!?」
紗彩は説教を続けつつ最後は、強めに伝えた。
「綺麗…てかめちゃくちゃタイプ…」
紗彩の説教なんか耳に入る余地などなく喋った。
「綺麗?どっちかと言うと可愛いのよ瑞葉は!!」
「いや、君の事だよ…俺が言ってんの…」
「…は?」
2人の会話が成り立たなかったがやっと通じた
でも紗彩は、引いていた。
「あ、俺の名前は、溝渕悠翔」
「私は、西谷瑞葉です」
「瑞葉ちゃんって呼んでもいい?」
「大丈夫です!」
「瑞葉ちゃんも可愛い顔してんね」
「えっ…」
悠翔は何も考えず普通に応えただけだが
瑞葉は褒められ恥ずかしそうに頬をピンク色に染めた
「私は、足立紗彩。それ以上瑞葉に近寄らないで」
「え、ごめんね!」
「あ、大丈夫です」
紗彩が機嫌悪そうに応えたから瑞葉は慌てていた。
「…あんたの友達は過保護なんだな。」
悠翔に先程春樹と呼ばれていた男が急に口を開いた
「え?」
「過保護にもなるわよこんな可愛いんだから」
「…なるほどな」
「紗彩?誰の事話してるの?」
瑞葉は天然な所がたまにあるから自分が
可愛い事に無自覚な為誰の話をしているのか
分からずキョトンとした顔で普通に聞いた。
「…可愛いでしょ?」
「…ああ。」
「だから誰が!教えてよ…」
「瑞葉は誰が見ても可愛いんだから」
「あたし?可愛いくなんてないから!」
「はあー。」
紗彩は瑞葉の無自覚さに、たまに呆れる。
「ていうかさ!春樹!自己紹介しろよな!」
悠翔が口を開いた。
「あ、わりい…俺は犬飼春樹」
「……犬飼?」
春樹が名前を言うと紗彩が考えながら応えた。
「ああ。」
「え、なに、知り合いだったりすんの?」
「うるさい黙ってちょうだい。」
悠翔が紗彩の意味深な顔を見て口を挟んだが
紗彩に一言で打ち切られた。
「犬飼くんと知り合いなの?紗彩」
「……聞いたことないかしら?瑞葉」
「え…多分ないと思うよ?」
「んー。」
キーンコーンカーンコーン キーンコーン
『新入生の皆さん教室へお入りください!!』
「やべ!忘れてた!教室に行かねーと!」
「…そうだな」
「本当だー!紗彩!急ごうー!」
「そうね」
紗彩は、腑に落ちない顔をしてその場を後にした。
私は恋をしたことが無い
いつも街中を歩いていると通り過ぎる
仲がいい恋人を見て羨ましく思っちゃう。
でも今日からは 高校生になって
新しい友達に新しい先生に新しい校舎
いい人にも出逢えたらいいな なんて思う
「は…ず… 瑞葉!」
「…」
「ちょっと…瑞葉!」
「えっ…?」
「どうした?ボーッとしちゃって」
「あ…紗彩…ごめんね 考え事してた…」
瑞葉を心配していたのは親友の 足立紗彩
身長高くて綺麗な顔をしているいわゆる美人。
申し訳ないと思い眉を下げて小声で謝る瑞葉
「何かあったんだと思った」
「大丈夫だよ ちょっと考え事してただけだから」
「そっか…入学式終わったし教室に行こうか」
「うん!」
2人は、体育館から出て教室まで歩いている途中で
ひとりの男の人にぶつかり瑞葉は転けた。
「いたたっ」
「大丈夫!?瑞葉!」
「えへへ…大丈夫だよ転けただけだから」
転けた拍子に瑞葉は、尻もちをついて
眉を下ろして心配かけない様にと笑って誤魔化した。
「瑞葉…ちょっとあんたね!」
「…おい」
紗彩が瑞葉とぶつかった男に怒ろうとした途端
違う男の人がぶつかった男に話しかけた。
「お、どうした春希」
「…今お前がぶつかった女尻もちついてんぞ謝っとけ」
「え!?俺今ぶつかったの!?ごめんね!」
違う男とぶつかった男は、どうやら友達みたいで
丁寧に伝えてくれてぶつかった男は、どうやら
ぶつかった事が分かっていない様子で尻もちついた
瑞葉を見て慌てて謝り瑞葉を立たせた。
「あ、大丈夫…です…」
「本当にごめんね!全然気づかなくて!」
「怪我でもしたらどうするの?」
「本当にすいま……!?」
紗彩が怒るとぶつかった男は謝りながら顔を上げると
口を閉じ、目を見開き、何かを言いたげな顔をした。
「瑞葉の身体に少しでも傷作ってみなさい許さないわ」
「…やっべえ…」
紗彩が真剣に怒っているのにも関わらず顔を赤く染め
少し固まり、ボソッと呟いた。
「傷なんかできたら殺してやるからね?分かった!?」
紗彩は説教を続けつつ最後は、強めに伝えた。
「綺麗…てかめちゃくちゃタイプ…」
紗彩の説教なんか耳に入る余地などなく喋った。
「綺麗?どっちかと言うと可愛いのよ瑞葉は!!」
「いや、君の事だよ…俺が言ってんの…」
「…は?」
2人の会話が成り立たなかったがやっと通じた
でも紗彩は、引いていた。
「あ、俺の名前は、溝渕悠翔」
「私は、西谷瑞葉です」
「瑞葉ちゃんって呼んでもいい?」
「大丈夫です!」
「瑞葉ちゃんも可愛い顔してんね」
「えっ…」
悠翔は何も考えず普通に応えただけだが
瑞葉は褒められ恥ずかしそうに頬をピンク色に染めた
「私は、足立紗彩。それ以上瑞葉に近寄らないで」
「え、ごめんね!」
「あ、大丈夫です」
紗彩が機嫌悪そうに応えたから瑞葉は慌てていた。
「…あんたの友達は過保護なんだな。」
悠翔に先程春樹と呼ばれていた男が急に口を開いた
「え?」
「過保護にもなるわよこんな可愛いんだから」
「…なるほどな」
「紗彩?誰の事話してるの?」
瑞葉は天然な所がたまにあるから自分が
可愛い事に無自覚な為誰の話をしているのか
分からずキョトンとした顔で普通に聞いた。
「…可愛いでしょ?」
「…ああ。」
「だから誰が!教えてよ…」
「瑞葉は誰が見ても可愛いんだから」
「あたし?可愛いくなんてないから!」
「はあー。」
紗彩は瑞葉の無自覚さに、たまに呆れる。
「ていうかさ!春樹!自己紹介しろよな!」
悠翔が口を開いた。
「あ、わりい…俺は犬飼春樹」
「……犬飼?」
春樹が名前を言うと紗彩が考えながら応えた。
「ああ。」
「え、なに、知り合いだったりすんの?」
「うるさい黙ってちょうだい。」
悠翔が紗彩の意味深な顔を見て口を挟んだが
紗彩に一言で打ち切られた。
「犬飼くんと知り合いなの?紗彩」
「……聞いたことないかしら?瑞葉」
「え…多分ないと思うよ?」
「んー。」
キーンコーンカーンコーン キーンコーン
『新入生の皆さん教室へお入りください!!』
「やべ!忘れてた!教室に行かねーと!」
「…そうだな」
「本当だー!紗彩!急ごうー!」
「そうね」
紗彩は、腑に落ちない顔をしてその場を後にした。