ずっと君といたい。
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そうして4人は、それぞれの教室へと入っていった。
「……」
「あれ…」
「うっそ!!」
「…何でよりによってあんたらも一緒なのよ!」
そう。驚く事に4人は教室が一緒だったんです。
それを知った紗彩はショックをうけていた。
きっと悠翔と離れたかったんだろう。
「よっしゃ!紗彩ちゃんと瑞葉ちゃんと一緒だ!」
「私は嬉しかないわよ全くもって。」
「よかった…何とか一年乗り越えていけそう。」
「…はあ。一年が嫌になるな。」
一番はしゃいでいるのは決まって悠翔であり
呆れているのは、紗彩と春樹
みんな一緒になってホッとしているのが瑞葉
『今日から担任になる小林だ。宜しくな』
教師の挨拶から自己紹介も終えて席決めになる。
『さて!席決めするのはこれで行う。番号くじだ!』
四角い箱が教卓の上に出てきて誰がどう見ても
お手製だ。頑張って作ったんだろう。
「えー!」
「わたし犬飼君と一緒がいいー!!!」
「え、わたしは溝渕君と一緒がいい!!」
「俺西谷さんの横立候補ーー!」
「は、ずりいよ!俺も俺もー!」
「俺足立さんがいい……」
「お前じゃ当たんねーよ!俺足立さんの隣立候補!」
『うるせーぞてめえら!黙れ!』
生徒達が叫んで煩いのを教師は、一言で止めた。
怒鳴ったのだ。威圧感が凄く押されたんでしょう。
『誰が当たっても文句なしな!1人ずつ取りこい!』
皆取り終えて残るは4枚。そう引いていないのは
紗彩、瑞葉、悠翔、春樹の4人だった。
「紗彩…離れたくないよ…」
「大丈夫よ。離れたって教室中じゃないの」
少し涙目になり怖がり始める瑞葉を宥める紗彩。
「……はい引いた。」
「おい春樹先引くなよ!よし!俺も引いたぞ!」
「はい、取ったわよ。」
「…取りました。」
『取ったな!いいぞ黒板の通りに番号見て座れ』
「紗彩…何番だった?」
「25だわ…瑞葉は?」
「……20……」
「大丈夫よ、休み時間昼食時間一緒に居るから」
「……うん」
「じゃあ、後でね」
「うん…隣の男の子どんな人かな…」
「大丈夫だから!変やつだとぶっとばすから!」
「……ありがと紗彩!後でね……」
不安そうな顔をしながら瑞葉は黒板に書かれた
番号の席に大人しく進み座った。
「……」
「…あ。西谷」
「…え?犬飼くん!」
「お前だったのか…宜しくな」
「うん!」
そう。瑞葉の隣の席の男の子は春樹だったんです
不安な表情もなくなり安心して笑顔に変わった
その一方紗彩の方では……
「……」
「やった!紗彩ちゃんの横だ俺!」
「またあんた?しつこいわね」
「そのツンデレ具合いもいいね」
「はあ……」
ホームルーム終えて下校時間になった瞬時に
紗彩は瑞葉の席へと駆けつけた。
「みーずーはーーーー。」
「紗彩、どうしたの!?」
紗彩は瑞葉に近寄るなり疲れた顔で話しかけていた
げっそりした姿の紗彩を見て瑞葉は驚いていた。
「私…この一月間やっていけるかしら…」
「え、どういうこと??」
紗彩の話しを瑞葉はキョトンした顔で聞いていた。
「私の隣の席が溝渕なのよ!!!」
「え、そうなの?!良かったね!!」
「全っ然嬉しかないわよ!むしろ悪運よ!」
「え?でも知っている人が隣だと違うでしょ?」
「嫌よ!溝渕なんてうるさすぎるもの」
「…元気があっていいじゃない」
心底嫌そうな顔で瑞葉と話をしていた。
瑞葉は少し納得したかの様な表情だった。
「そういえば思い出したわよ犬飼の事」
「あ、紗彩言ってたね結果なんだったの?」
「元西中の犬飼春樹よ!イケメングループに居た!」
「元西中のイケメングループって言われても…」
「ほら!絢美がいつもいってたでしょ!」
「……あ!!電車でいつも会うイケメン!?」
「そう!間違えないわ!」
紗彩と瑞葉は中学の頃に仲の良かった友達の絢美から
春樹の話を良く聞いていて知っていたようだった。
「まー木っ端微塵に振られたみたいだけどね」
「あれは残酷だったわよ!聞いててね」
二人が友達 絢美と春樹の話をしている途中に
悠翔が近づいてきて話に入り込む。
「なになにー?なんの話してんのー?」
「…またあんた?」
「そんな事言わないの紗彩」
「冷たいなあー、それはいいとして何話してたの?」
紗彩に冷たくされても突っ込むどころか
二人の会話が気になって仕方なかった悠翔
「あんたの悪口よ」
「春樹がどーのって聞こえたから気になって」
「特に何もないんだけど中学の頃に名前だけ知ってたの」
「なんで名前?」
「あたし達の友達が惚れ込んでたからよ」
気になりすぎている悠翔を見て
仕方なく説明を始める紗彩
「あー、中学の頃でしょ?モテてたもんな~既に」
「まー、イケメンだからね」
「あいつに惚れても叶わねんだけどな」
呆気なく普通に悠翔は、春樹の話をする。
「叶わないって、どうして?」
「あいつ、女いんだわ。それも美人な」
「え、そうなの?」
「その子も元西中だったんだよ」
「へえ〜 やっぱり居たんだ」
でしょうね と付け足し頷く紗彩
「え、どうして?」
「そりゃ考えても見なさいよ」
「???」
「あれだけイケメンだと居て当たり前でしょ」
「…そっか!」
紗彩の言葉に納得する瑞葉。
「ね。やっぱり欠点なんてあんの?その子」
紗彩はその彼女の事が気になり悠翔に聞く。
「それが欠点が全くねーの。パーフェクト」
「ちっ…面白くねっ」
「頭脳明晰の容姿端麗の誰にでも優しい綺麗な子」
「ふーん。こりゃ揃ってんね」
「誰からも好かれるタイプの子で嫌われるのは極わずか」
「極わずかって事は嫌われてんじゃん。」
「いや…春樹の事が好きな女達だよ嫌ってたの」
「うわ〜あるあるじゃん」
「…何か恐ろしいね」
「あいつ等付き合う前から仲良かったんだよな」
「え?仲良いのはいい事じゃん!」
「やっぱり気にくわねえ奴もいんだよな〜」
「なんで?」
瑞葉は不思議で仕方ないくらい考えていた。
そこに紗彩が口を出す。
「モテんからじゃん?僻みじゃないの?」
「えっでも僻んでも仕方なく無い?」
「はあ〜僻む位可哀想な子も居んのよ」
「僻むくらいなら努力すればいいのにね」
そうして4人は、それぞれの教室へと入っていった。
「……」
「あれ…」
「うっそ!!」
「…何でよりによってあんたらも一緒なのよ!」
そう。驚く事に4人は教室が一緒だったんです。
それを知った紗彩はショックをうけていた。
きっと悠翔と離れたかったんだろう。
「よっしゃ!紗彩ちゃんと瑞葉ちゃんと一緒だ!」
「私は嬉しかないわよ全くもって。」
「よかった…何とか一年乗り越えていけそう。」
「…はあ。一年が嫌になるな。」
一番はしゃいでいるのは決まって悠翔であり
呆れているのは、紗彩と春樹
みんな一緒になってホッとしているのが瑞葉
『今日から担任になる小林だ。宜しくな』
教師の挨拶から自己紹介も終えて席決めになる。
『さて!席決めするのはこれで行う。番号くじだ!』
四角い箱が教卓の上に出てきて誰がどう見ても
お手製だ。頑張って作ったんだろう。
「えー!」
「わたし犬飼君と一緒がいいー!!!」
「え、わたしは溝渕君と一緒がいい!!」
「俺西谷さんの横立候補ーー!」
「は、ずりいよ!俺も俺もー!」
「俺足立さんがいい……」
「お前じゃ当たんねーよ!俺足立さんの隣立候補!」
『うるせーぞてめえら!黙れ!』
生徒達が叫んで煩いのを教師は、一言で止めた。
怒鳴ったのだ。威圧感が凄く押されたんでしょう。
『誰が当たっても文句なしな!1人ずつ取りこい!』
皆取り終えて残るは4枚。そう引いていないのは
紗彩、瑞葉、悠翔、春樹の4人だった。
「紗彩…離れたくないよ…」
「大丈夫よ。離れたって教室中じゃないの」
少し涙目になり怖がり始める瑞葉を宥める紗彩。
「……はい引いた。」
「おい春樹先引くなよ!よし!俺も引いたぞ!」
「はい、取ったわよ。」
「…取りました。」
『取ったな!いいぞ黒板の通りに番号見て座れ』
「紗彩…何番だった?」
「25だわ…瑞葉は?」
「……20……」
「大丈夫よ、休み時間昼食時間一緒に居るから」
「……うん」
「じゃあ、後でね」
「うん…隣の男の子どんな人かな…」
「大丈夫だから!変やつだとぶっとばすから!」
「……ありがと紗彩!後でね……」
不安そうな顔をしながら瑞葉は黒板に書かれた
番号の席に大人しく進み座った。
「……」
「…あ。西谷」
「…え?犬飼くん!」
「お前だったのか…宜しくな」
「うん!」
そう。瑞葉の隣の席の男の子は春樹だったんです
不安な表情もなくなり安心して笑顔に変わった
その一方紗彩の方では……
「……」
「やった!紗彩ちゃんの横だ俺!」
「またあんた?しつこいわね」
「そのツンデレ具合いもいいね」
「はあ……」
ホームルーム終えて下校時間になった瞬時に
紗彩は瑞葉の席へと駆けつけた。
「みーずーはーーーー。」
「紗彩、どうしたの!?」
紗彩は瑞葉に近寄るなり疲れた顔で話しかけていた
げっそりした姿の紗彩を見て瑞葉は驚いていた。
「私…この一月間やっていけるかしら…」
「え、どういうこと??」
紗彩の話しを瑞葉はキョトンした顔で聞いていた。
「私の隣の席が溝渕なのよ!!!」
「え、そうなの?!良かったね!!」
「全っ然嬉しかないわよ!むしろ悪運よ!」
「え?でも知っている人が隣だと違うでしょ?」
「嫌よ!溝渕なんてうるさすぎるもの」
「…元気があっていいじゃない」
心底嫌そうな顔で瑞葉と話をしていた。
瑞葉は少し納得したかの様な表情だった。
「そういえば思い出したわよ犬飼の事」
「あ、紗彩言ってたね結果なんだったの?」
「元西中の犬飼春樹よ!イケメングループに居た!」
「元西中のイケメングループって言われても…」
「ほら!絢美がいつもいってたでしょ!」
「……あ!!電車でいつも会うイケメン!?」
「そう!間違えないわ!」
紗彩と瑞葉は中学の頃に仲の良かった友達の絢美から
春樹の話を良く聞いていて知っていたようだった。
「まー木っ端微塵に振られたみたいだけどね」
「あれは残酷だったわよ!聞いててね」
二人が友達 絢美と春樹の話をしている途中に
悠翔が近づいてきて話に入り込む。
「なになにー?なんの話してんのー?」
「…またあんた?」
「そんな事言わないの紗彩」
「冷たいなあー、それはいいとして何話してたの?」
紗彩に冷たくされても突っ込むどころか
二人の会話が気になって仕方なかった悠翔
「あんたの悪口よ」
「春樹がどーのって聞こえたから気になって」
「特に何もないんだけど中学の頃に名前だけ知ってたの」
「なんで名前?」
「あたし達の友達が惚れ込んでたからよ」
気になりすぎている悠翔を見て
仕方なく説明を始める紗彩
「あー、中学の頃でしょ?モテてたもんな~既に」
「まー、イケメンだからね」
「あいつに惚れても叶わねんだけどな」
呆気なく普通に悠翔は、春樹の話をする。
「叶わないって、どうして?」
「あいつ、女いんだわ。それも美人な」
「え、そうなの?」
「その子も元西中だったんだよ」
「へえ〜 やっぱり居たんだ」
でしょうね と付け足し頷く紗彩
「え、どうして?」
「そりゃ考えても見なさいよ」
「???」
「あれだけイケメンだと居て当たり前でしょ」
「…そっか!」
紗彩の言葉に納得する瑞葉。
「ね。やっぱり欠点なんてあんの?その子」
紗彩はその彼女の事が気になり悠翔に聞く。
「それが欠点が全くねーの。パーフェクト」
「ちっ…面白くねっ」
「頭脳明晰の容姿端麗の誰にでも優しい綺麗な子」
「ふーん。こりゃ揃ってんね」
「誰からも好かれるタイプの子で嫌われるのは極わずか」
「極わずかって事は嫌われてんじゃん。」
「いや…春樹の事が好きな女達だよ嫌ってたの」
「うわ〜あるあるじゃん」
「…何か恐ろしいね」
「あいつ等付き合う前から仲良かったんだよな」
「え?仲良いのはいい事じゃん!」
「やっぱり気にくわねえ奴もいんだよな〜」
「なんで?」
瑞葉は不思議で仕方ないくらい考えていた。
そこに紗彩が口を出す。
「モテんからじゃん?僻みじゃないの?」
「えっでも僻んでも仕方なく無い?」
「はあ〜僻む位可哀想な子も居んのよ」
「僻むくらいなら努力すればいいのにね」