幼馴染みと恋したい!
あ、そうか、元々、彼の存在そのものが私の想定から大きく外れているのかもしれない。
もう、これは、気取ってられなくなっちゃってる。
だって、今、私、頭がパニックで涙目が制御不能になっちゃいそうなんだもの。
「い、いいよ、す、好きにすれば……」
……相変わらずだ。懸命のツンデレさえも様にならない残念な子。上っ面だけ気取る私は震える手で自分のスマホをジーンズのお尻から引っ張り出した。
(おしまい)