幼馴染みと恋したい!
そう、ヤバいくらいにカッコよくなってる。
端正さが一段増している。ちょっと小太りだったのが見違えるほどスマートになって、でも特徴だった切れ長の目やしなやかな髪の毛は変わってない。
でも……いや、そりゃそうだ。毎日顔を思い浮かべていたのだから、肉付きが変わってもイメージというか雰囲気は忘れてない。
着るものだってそう。シンプルにジーンズと程よく肋骨を晒す白いTシャツにボタンを止めてない黒のシャツ。彼らしいさっぱり感のファッション。それがまた、鮮やかに似合ってる。
「うん、今ばあちゃんに会いに行く途中」
「そうなんだ、よく会いに帰ってたの?」
「一年に一度くらいかな?」
「……そうなんだ……あ、じゃ偶然なんだね、会えたのって」