幼馴染みと恋したい!






そう、ヤバいくらいにカッコよくなってる。



端正さが一段増している。ちょっと小太りだったのが見違えるほどスマートになって、でも特徴だった切れ長の目やしなやかな髪の毛は変わってない。



でも……いや、そりゃそうだ。毎日顔を思い浮かべていたのだから、肉付きが変わってもイメージというか雰囲気は忘れてない。



着るものだってそう。シンプルにジーンズと程よく肋骨を晒す白いTシャツにボタンを止めてない黒のシャツ。彼らしいさっぱり感のファッション。それがまた、鮮やかに似合ってる。



「うん、今ばあちゃんに会いに行く途中」



「そうなんだ、よく会いに帰ってたの?」



「一年に一度くらいかな?」



「……そうなんだ……あ、じゃ偶然なんだね、会えたのって」





< 3 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop