子爵は新妻を独り占めしたい
「先ほどの君の生い立ちを聞いて同情したから言っている訳じゃない。
俺は心の底から君が幸せになるべきだと思っている」
「エリックさん…」
「さっきはカミラが君のことを悪く言って怒りに任せて、つい“結婚”だ“婚約者”だと口に出してしまった。
出会ってからそんなに時間が経っていないのに、いきなり言われて君も困っただろう?
それに関してはすまなかった」
そう言うと、エリックは小さく頭を下げた。
「だけど、発言を撤回するつもりもない。
口に出してしまった以上はちゃんと責任をとるつもりだ」
「ですけど…」
紗綾は言いにくそうに口を開くと、
「カミラさん、エリックさんのことが好きだと思いますよ。
私、彼女のことを見て何となくわかりました」
と、言った。
俺は心の底から君が幸せになるべきだと思っている」
「エリックさん…」
「さっきはカミラが君のことを悪く言って怒りに任せて、つい“結婚”だ“婚約者”だと口に出してしまった。
出会ってからそんなに時間が経っていないのに、いきなり言われて君も困っただろう?
それに関してはすまなかった」
そう言うと、エリックは小さく頭を下げた。
「だけど、発言を撤回するつもりもない。
口に出してしまった以上はちゃんと責任をとるつもりだ」
「ですけど…」
紗綾は言いにくそうに口を開くと、
「カミラさん、エリックさんのことが好きだと思いますよ。
私、彼女のことを見て何となくわかりました」
と、言った。