子爵は新妻を独り占めしたい
(変じゃないよね…?)
腰に白いリボンが巻いてある黄緑色のドレスに白い靴、そのうえから白のレースのストールを身につけた紗綾は玄関で待っているエリックのところへと向かっていた。
髪はクレアの手によってまとめられ、編み込みのアップヘアになった。
うなじを見せるヘアスタイルをするのは何年振りだろうか?
いつも下ろしているか低い位置でひとつにまとめているかのどちらかなので、アップヘアは本当に久しぶりだった。
玄関に到着すると、茶色のスーツに身を包んだエリックがいた。
壁にもたれかかっている彼は本を読んでいた。
「あの、遅くなってすみませんでした…」
そう声をかけた紗綾に、
「ああ、大丈夫だ…」
エリックは返事をすると、本から顔をあげた。
腰に白いリボンが巻いてある黄緑色のドレスに白い靴、そのうえから白のレースのストールを身につけた紗綾は玄関で待っているエリックのところへと向かっていた。
髪はクレアの手によってまとめられ、編み込みのアップヘアになった。
うなじを見せるヘアスタイルをするのは何年振りだろうか?
いつも下ろしているか低い位置でひとつにまとめているかのどちらかなので、アップヘアは本当に久しぶりだった。
玄関に到着すると、茶色のスーツに身を包んだエリックがいた。
壁にもたれかかっている彼は本を読んでいた。
「あの、遅くなってすみませんでした…」
そう声をかけた紗綾に、
「ああ、大丈夫だ…」
エリックは返事をすると、本から顔をあげた。