恋して cha cha cha
えっ、まさか…!?

その声に驚きながら振り返ると、
「索様…?」

そこにいたのは、索様だった。

スーツ姿の彼の呼吸は乱れていた。

走ってきてくれたのだろうか?

そう思っていたら、
「香西由菜さん…じゃないよね?」

索様が思い出したと言うように聞いてきた。

当たり前だけど、あたしが由菜じゃないことに気づいたみたいだ。

「はい」

あたしは首を縦に振ってうなずくと、
「双子の妹の香西由真です」
と、答えた。

「そうか…当たり前だけど、本当によく似ているね」

そう言った索様に、あたしは何も返すことができなかった。

「あの…本当にすみませんでした!」

あたしは頭を下げて索様に謝った。

「元はと言えば、あたしが入れ替わりを提案したんです。

それがこんなことになるとは思ってもみなくて…」

あたしはそこまで言うと、顔をあげて索様を見つめた。
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