恋して cha cha cha

昼休みになった。

待ちに待ったお昼ご飯だ…と言いたいところだけど、正直なことを言うと食堂がどうこうの話はもうどうでもよくなっていた。

遅番の人と交代をすると、あたしと真田さんは食堂へと足を向かわせた。

「ひゃーっ、すごいなあ」

食堂に到着すると、多くの社員たちでいっぱいだった。

これは期待大だ！

数あるメニューの中から鶏の唐揚げ定食を選ぶと、塩ラーメンを選んだ真田さんと一緒のテーブルに座った。

これは美味しそうだな。

揚げたての鶏の唐揚げに炊きたてのご飯、わかめと豆腐のシンプルな味噌汁が並んでいる定食を見ながら、あたしは思った。

両手をあわせて食べようとした時、
「すみません、隣いいでしょうか？」
と、誰かに声をかけられた。