恋して cha cha cha
「はい、いいです…」

視線を向けたあたしは驚いた。

「さ…!?」

そこにいたのは、索様だった!

えっ、何で!?

そう思ったのは一瞬で、彼がこの会社の社長だったことを思い出した。

と言うか、社長も食堂を利用するんだ…。

てっきりどこかのおしゃれなレストランで優雅にフルコースを堪能するのかなと思ってたんだけど…。

意外な一面に、あたしの心臓がドキッ…と鳴った。

テーブルのうえに視線を向けると、索様はハンバーグ定食だった。

大きなハンバーグにはマッシュポテトとにんじんのグラッセが添えられていた。

ハンバーグ定食も美味しそうだな。

機会があったら今度はそれにしようと思いながら、あたしは食事に集中することにした。
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