恋して cha cha cha

「えっ、いいんですか？」

そう聞いたわたしに、
「いいですよ」

高崎さんは微笑んでくれた。

わーっ、２つも食べることができるなんて嬉しい！

そう思いながら、わたしはたまごのサンドイッチを高崎さんに差し出すと、エビカツサンドを受け取ったのだった。

エビカツサンドを口に入れると、サクサクとした衣の歯ごたえとエビのプリプリ感がとても美味しかった。

かっこよくて優しくて素敵で、自分が御曹司だって言うことに鼻にかけていない…それどころか、すごく丁寧な人だ。

そう思ったら、わたしの心臓がドキッ…と鳴った。

えっ…？

これって、もしかして…いや、もしかしなくてもそうなのかも知れない。

わたしは…高崎さんに恋をしたんだと言うことに、気づいたのだった。