恋して cha cha cha
大学進学を機に両親の元から離れた2人は一緒に暮らしていた。

今年の春に大学を卒業した2人はまだなれないところはあるが、それなりに社会人生活を楽しく過ごしていた。

由真は『高崎エージェンシー』の営業事務に、由菜は『ニノミヤ硝子株式会社』の受付嬢として働いている。

「もう半年か…」

オムライスをスプーンですくいながら、由真は言った。

「何が?」

訳がわからないと言うように首を傾げた由菜に、
「あたしたちが社会人になって半年だなって」

由真は言い返した。

「もうそんなに経っていたんだ…」

由菜は呟くように言うと、オムライスをすくったスプーンを口に入れた。

「由菜、仕事になれた?

受付の仕事、ちゃんとこなしてる?」

由真が心配だとでも言うように由菜に聞いた。
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