恋して cha cha cha
「じゃあ…」

「あの、すみません」

あたしは索様の言葉をさえぎるように声をかけると、
「もうそろそろで休憩時間が終わってしまうので、また…」
と、話を切り出した。

「ああ、そうか。

今日は何か予定は入っていたりする?」

「いえ、特には…」

例え予定が入っていたとしても、あなたのために優先します!

本当は大きな声でそう宣言したかったけどやめておこう。

「じゃあ、仕事が終わったら連絡してね。

これ、俺の電話番号だから」

索様はスーツの胸ポケットから何かを取り出すと、サラサラとボールペンで何かを書いた。

「はい、どうぞ」

差し出されたそれを、
「…ありがとうございます」

あたしは受け取った。

「それじゃあ、また」

索様は手をあげると、その場から立ち去ったのだった。
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