恋して cha cha cha
そんな由菜の様子に、
「えーっ、何でよー?

由菜の会社の食堂って美味しくてメニューが多くて、違う会社に勤務している人たちも食べにくるそうじゃないの」

由真は何が不満だとでも言うように言い返した。

「それはそうだけど…でも、たまには食堂以外のご飯も食べたいなって」

そう言った由菜に、
「はあ、変わってるわ…」

由真は呆れたと言うように息を吐いた。

それからすぐに、由真は何かを思いついたと言う顔をした。

「そうだ!」

そう言って話を切り出した由真に、由菜は何か嫌な予感を感じた。

(またロクでもないことを思いついたんだわ…)

由菜は心の中で呟いた。

「ねえ、入れ替わってみない?」

そう言った由真に、
「えっ?」

由菜は訳がわからなかった。
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