国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
(薬草……花……あ、あったわ)
レイの言っていた名もなければ花も咲かない植物について、なにかわかるかもしれないと、ミリアンは手当たり次第に探すよりもまず、温室に咲いている花が載っていそうな本を探した。
たくさんある本の中から的を絞って探すのは時間がかかったが、ひときわ大きくて分厚い一冊の本を手に取った。
(う、重い……!)
ちらりと立ち読みするにしてもその本はずしりと手に重かった。近くにある椅子に座りテーブルに本を置く。その本は以前にも誰かが読んだと思われる形跡があった。説明書きに下線が引いてあったり、丸で囲って印をつけたりと書き込みがしてある。
(レイ様も読んだのかしら……?)
ページの端に小さく覚書のようなものが書かれているのに目が留まる。細かだけれどその筆跡は繊細で美しい字だった。
レイの言っていた名もなければ花も咲かない植物について、なにかわかるかもしれないと、ミリアンは手当たり次第に探すよりもまず、温室に咲いている花が載っていそうな本を探した。
たくさんある本の中から的を絞って探すのは時間がかかったが、ひときわ大きくて分厚い一冊の本を手に取った。
(う、重い……!)
ちらりと立ち読みするにしてもその本はずしりと手に重かった。近くにある椅子に座りテーブルに本を置く。その本は以前にも誰かが読んだと思われる形跡があった。説明書きに下線が引いてあったり、丸で囲って印をつけたりと書き込みがしてある。
(レイ様も読んだのかしら……?)
ページの端に小さく覚書のようなものが書かれているのに目が留まる。細かだけれどその筆跡は繊細で美しい字だった。