国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「貴様。ここで誰の商業許可を取って商売している?」
黒い外套にフードを目深にかぶりそこから覗く漆黒の双眸が、突き付けた剣と同じく鋭く光る。
「許可? そんなもん知らねぇよ、許可がなくったって商売している奴らはごまんといるだろう?」
この期に及んでも往生際の悪い店主にレイはさらに剣の柄を握り、力をこめる。
「わ、わかった! 店は今すぐ畳む! だから許してくれ!」
太った男は命乞いをするように両手を上げ、首元にじりじりと迫る刃先に目をむきながらごくりと生唾を飲み込んだ。
「貴様はどこから来た? そしてここにいる奴隷たちはどこから連れてきた?」
「……うぅ」
「質問に答えろ。この国で国王の許可のない人身売買は違法だ」
ついに店主は頑なに結んでいた唇を喘ぐように開いた。
「リ、リムルだ。リムルから来た……その奴隷たちもみんなリムルでかき集めた」
レイがフードの隙間からチラリと背後に視線をやる。
黒い外套にフードを目深にかぶりそこから覗く漆黒の双眸が、突き付けた剣と同じく鋭く光る。
「許可? そんなもん知らねぇよ、許可がなくったって商売している奴らはごまんといるだろう?」
この期に及んでも往生際の悪い店主にレイはさらに剣の柄を握り、力をこめる。
「わ、わかった! 店は今すぐ畳む! だから許してくれ!」
太った男は命乞いをするように両手を上げ、首元にじりじりと迫る刃先に目をむきながらごくりと生唾を飲み込んだ。
「貴様はどこから来た? そしてここにいる奴隷たちはどこから連れてきた?」
「……うぅ」
「質問に答えろ。この国で国王の許可のない人身売買は違法だ」
ついに店主は頑なに結んでいた唇を喘ぐように開いた。
「リ、リムルだ。リムルから来た……その奴隷たちもみんなリムルでかき集めた」
レイがフードの隙間からチラリと背後に視線をやる。