国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「あぁ、知っているとも。何とも奇妙で不可思議なあの植物のことだろう?」
ラウラスはその植物の存在をミリアンが知っていることが意外だというように目を丸くした。
「その花が昨夜、咲いたんです。私、知ってるんです……あの花のこと」
「なんだと?」
白い眉を押し上げ、丸くした目をさらに見開いて髭を撫でるラウラスの手がぴたりと止まる。
「子どもの頃、熱を出した時に母があの花で薬を作ってくれたんです。でも、製法がわからなくて……あの花には解熱効果があるはずです」
ミリアンが確信をもって言うと、ラウラスは少し考え込んだ表情をしていたがミリアンの視線を受けて頷いた。
ラウラスはその植物の存在をミリアンが知っていることが意外だというように目を丸くした。
「その花が昨夜、咲いたんです。私、知ってるんです……あの花のこと」
「なんだと?」
白い眉を押し上げ、丸くした目をさらに見開いて髭を撫でるラウラスの手がぴたりと止まる。
「子どもの頃、熱を出した時に母があの花で薬を作ってくれたんです。でも、製法がわからなくて……あの花には解熱効果があるはずです」
ミリアンが確信をもって言うと、ラウラスは少し考え込んだ表情をしていたがミリアンの視線を受けて頷いた。