国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「……な、なんですと!? レイ様に、剣を?」
「大きな声を出すな、セルゲイ、別にたいしたことじゃない」
玉座の間に際立った声が響く。
磨かれた黒曜石の床に幾何学模様を施したベルベット絨毯が部屋の入り口から玉座まで伸びている。大理石を削ってできたレイが座る玉座は日光の光を浴びて、幻想的に煌めいていた。
レイはその大げさな反応を鬱陶しそうに足を組み、玉座の肘掛に肘をついてハァと小さくため息をついた。
「では、邪魔が入ったとおっしゃっていたのは、その女のことでしょうか?」
「それ以外に誰がいる」
まったく、自分から昨夜のことを聞いてきたくせに話の飲み込みの悪い男だ。とレイは心の中でぼやいた。
「大きな声を出すな、セルゲイ、別にたいしたことじゃない」
玉座の間に際立った声が響く。
磨かれた黒曜石の床に幾何学模様を施したベルベット絨毯が部屋の入り口から玉座まで伸びている。大理石を削ってできたレイが座る玉座は日光の光を浴びて、幻想的に煌めいていた。
レイはその大げさな反応を鬱陶しそうに足を組み、玉座の肘掛に肘をついてハァと小さくため息をついた。
「では、邪魔が入ったとおっしゃっていたのは、その女のことでしょうか?」
「それ以外に誰がいる」
まったく、自分から昨夜のことを聞いてきたくせに話の飲み込みの悪い男だ。とレイは心の中でぼやいた。