国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
エピローグ
レイに連れられてそこへたどり着いた時にはすっかり日も落ちて、散りばめられた星々が瞬きながら夜空に広がっていた。塔の眼下には灯りをともしたラタニアの王都が煌めき、遠くで連なっている山々の影もすべて見渡すことができる。
ラタニアで暮らし始めて、まさか自分がここへ来る日がこようとはまったく想像もしていなかった。夜風を受けると、髪が靡く。
まさにミリアンが立っているのは、ラタニア王国のシンボルともいえるメリアルの塔の最上階だった。
「信じられない……」
ラタニアで暮らし始めて、まさか自分がここへ来る日がこようとはまったく想像もしていなかった。夜風を受けると、髪が靡く。
まさにミリアンが立っているのは、ラタニア王国のシンボルともいえるメリアルの塔の最上階だった。
「信じられない……」